校長Blog

  • 今日で1年間が終了です

    • 2025.03.25
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    1年間が終わります。

    終業式でお話したことを載せておきます。

     

     

    『今日はちょっとだけ哲学のお話をします。

    今から2500年くらい前、古代ギリシアの哲学者たちは「アレテ―」というものについて考えていました。「アレテ―」というのは、『卓越性』とか『本質』と訳します。

    例えば、包丁のアレテ―は「物を切れる」こと。どんなに包丁の形をしていても、切れなければただの鉄。

    例えば、ボールペンのアレテ―は「描ける」こと。何も描けなければ、それはただのプラスティックの棒。

    例えば、鳥のアレテ―は「自由に空を飛ぶ」こと。まぁ飛ばない鳥もいるけどね。

    つまり、その物体がその物体として認識されるために何が必要か?

    それを古代ギリシアの人々は考えた。

     

    この話は自分に置き換えてみたりして、いろんなことに応用できます。

    この1年間の自分を振り返ってみて、「中学生、君たちのアレテ―は何か? 中学生が中学生であるために何が必要か?」

    「高校生、君たちのアレテ―は何か? 高校生が高校生として認識されるには何が必要か?」

    「翠陵のアレテ―は何?」これはもう決まってるね。そう、Think&Challengeだね。

    それからね、中学生や高校生はこうあるべきといくら想っていても、実際に行動していなければアレテ―にならないんだよね。包丁が切れなければ包丁と言われないのと一緒だね。

    勉強しなくちゃ!といくら思っていても、実際に勉強しなければ勉強とは言わないんだな。

     

    因みにあのソクラテスは、人間のアレテ―は何か?を考えた。

    人間が人間であるために必要なことは何か?

    彼は、「人間のアレテ―は正しく生きることだ!」

    動物は欲望の赴くままに生きてる、人間が人間であるためには「善く生きる」ことが必要なんだと考えたんだね。哲学って深いね。

     

    さぁ今日は終業式。

    それぞれが自分自身を振り返ってみて、果たして自分のアレテ―を見つけられたか、よく考えて、4月からの生活に備えていきましょう。4月からもThink & Challengeで頑張っていきましょう!』

     

    ご愛読?の皆様、1年間ありがとうございました。

    好き勝手なことをつらつらと書き続けて、このブログも今回で85回を数えました。

    4月からもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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