校長Blog

  • 愛の蒸しパン

    • 2025.02.22
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    「先生に大事なお話があります。」と男子4人と女子1人の5人から呼び出されました。
    周りに付き添いの子たちが何人もいます。
    こういう時はだいたい「校則を変えてほしい」とか「クラスでこんなことが起こっているから何とかしてほしい」とか、そんなケースが多いのですが…。
    そうかそうか、ついに自分たちで校長に直談判するようになってくれたか。
    いいぞいいぞ。なんて思いながら出向いてみると…。

     

    ニコニコの笑顔で「調理実習で作ったからあげまーす。愛がこもってまーす!」だって。
    なになに? なんなん?
    こ、これは、私が子供の頃に母親がおやつによく作ってくれた、あの蒸しパンじゃありませんか!

     

    そうかそうか、調理実習だったのね。
    「ホントに食べても大丈夫?」って聞いちゃってゴメンね。
    「ちゃんと手を洗って作っただろうな?」って言っちゃってゴメンね。
    ちゃんと容器に入ってて、カップケーキって感じでオシャレじゃん!
    おお! ホワホワしてて、ほんのり甘くてこりゃ旨いぞ!

     

    んん?食べ進めてみると、下の方に何やら黑い物体が!?

     

    あー、レーズンね。ちょっとだけ疑った自分を説教してやりたい。
    これまたレーズンの甘酸っぱさが加わって、さらに旨さ倍増。

     

    あー美味しかった。
    翠陵の子たちって、調理実習で作ったお料理を伝統的に先生たちにお裾分けしてくれます。
    今までも「きっとこれは肉まんなんだろうなと思わせるもの」や「ポテトの味がどこかに行ってしまったポテトサラダ」や「春雨が日本一長い春雨スープ」や「杏仁豆腐という名前の何か」など、歴代の翠陵生から数々の傑作グルメを提供されてきました。
    今回のは過去ベスト3に間違いなく入る出来栄えでしたぞ。
    ありがとう、家でも作って家族を笑顔にしてあげてね!

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