校長Blog

  • 翠陵の進路指導部 ~自立した学習者を目指して~

    • 2024.07.9
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     学校説明会等で「翠陵の進路はどんな感じですか?」と必ず聞かれます。

    2023年の現役生進路は、大学81.7%、専門学校6.5%、短大1.2%、留学0.4%、進学準備10.2%

    でした。大学への現役進学率が高いこと、いわゆる浪人する率が低いことなどが特徴です。

    みんな自分の夢を実現するために頑張っています。大学名などの詳細はホームページをご覧ください。

     今日は、そんな翠陵生の進路を支える進路指導部を紹介します。

    あ! 部と言っても部活ではなく先生達のセクションですよ。当たり前か。

    ↓翠陵生の未来を牽引する進路指導部長を赤本の前で。

     進路指導部の大目標は、タイトルにあるように「翠陵生が自立した学習者になること」です。自分で計画して自分で行動して、自分で分析して次に進んでいける、そんな人を目指して様々なサポートをしています。

     進路指導部は、この目標を達成すべく定期的に「翠陵スタンダード」という発信を教職員にしています。これを受けて担任の先生や教科の先生が生徒たちに色々な発信をしているのです。まさに進路指導のコントロールタワー。

     

     という訳で、先日発信された「翠陵スタンダード」に載せられた文章をちょっと長くなりますが抜粋して紹介しますね。

     

    『今年の進路指導部が注目しているのは、〝モデルケースの共有〟です!

    着実な努力をして結果につなげている生徒たちのがんばりから、何かヒントをもらいたいです。そして悩める多くの生徒たちにそのヒントを渡したい。結果を出している生徒は、家庭学習時間を入力し、チャレンジノートに生活を記録し、提出物の期日も守っていたりします。模範となる生徒たちに共通する特徴から見えてくるものを共有しましょう。

     

    【中学生】

    ・生活習慣が安定していて、提出物等の期限を守れている。

    ・試験範囲の問題集を徹底して反復練習している。

    ・だいたい100分以上学習時間をとっている。

    ・時間の使い方を工夫しながら、自分で決めた学習時間を守る姿勢を持つ。

    ・言われたことを素直に実行する。

    【高校】

    ・学校で課されているものにはしっかり取り組む割合が多め。

    ・学習時間120分以上の生徒が上位にいるケースが多い。150分以上の堅実な努力中の生徒も。

    ・高3は1日の学習時間が毎日3時間~6時間程度。

    ・解くことが目的ではなく、わかるまでやりきっている。

    ・「絶対やる」「絶対終わらせる」などなど、「絶対」という覚悟を持っている。

     

     ところで、すでに現場に存在する「片隅の成功者」に着目する「ポジティブデビアンス」(Positive Deviance=ポジティブな逸脱)と呼ばれるアプローチに興味津々です。

    「他の人たちと同じような困難を抱えていて、しかもリソースに恵まれているわけでもないのに、他とは違っためずらしい行動(PD行動)をすることで、問題を解決している人」を見つけ出し、そのやり方を広げることで変革を図る手法とのこと。

    ……学力を上げたい、成績を上げたいとみんなが思っています。でも実際なかなか上がらない。そんな中、学力を伸ばし、好成績をおさめている生徒たち。もしかして彼らも「片隅の成功者」なのでは?

    モデルケースとして共通点を抽出するのか、はずれ値として他とは違っためずらしい行動に着目するのか。意識したいポイントを少しずらすだけで、アプローチが変化します。

    〝モデルケース〟という言葉に慄いて自分は絶対にまねできないと思い怯んでしまう生徒も、〝はずれ値〟として受けとめればポジティブに受け入れて、取り入れることができるかもしれません。(実際に授業で試してみましたが、紹介する方もされる方にも大好評でしたよ!)

    これから始まる三者面談へのアプローチのご参考になれば幸いです。 』

     

     どうでしょうか? ヒントになることがたくさんあるでしょ?

    私たちは大谷翔平さんにはなれないかもしれないけれど、モデルにすることはできる!

    マネできないかもしれないけれど、目指すことはできる!

    「憧れるのはやめましょう」って言われちゃうかもしれないけれど、お願い!憧れさせて!

     

     翠陵進路指導部、生徒たちの夢を背負って今日も行く!!

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