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桜の便り・その後
- 2020.03.25
校門からの桜が満開となり何処よりも早く春の訪れを告げています。
この1か月は、新型コロナウイルス感染症の拡大への対応に追われた日々でした。今日3月25日は、生徒たちが久しぶりに学校に集まり今年度の修了の日です。例年通りの全校集会ではなく、各教室で担任とともに一年間を振り返りました。
学校での「修了」は、あらかじめ定められている学業を完了し終えることを意味します。この学年における学習や学校生活をやり遂げ、次の学年に向かうための区切りです。人は、より良い前進のために節目節目で立ち止まり、自分の現在位置を確認する必要があります。この一年間、どれだけ思うように活動できたか、充実したか、やり残したことは何なのか。そして、4月からの新年度が、単なる現在の延長線上にあるだけではなく、新しい学年に進級したら何をしたいのか、何をすべきなのか。自分の足元を自分の目で確認し、進むべき方向を見定め、新たな一歩を踏み出すための区切り、節目としなければなりません。
ウイルスによる感染症は世界規模で拡大が続き、私たちの日常は次々奪われ、人々は不安に駆られています。報道で知る無責任なデマ、感染についての差別的言動や誹謗中傷などの行為はそんな気持ちの表れかも知れません。しかし私たちは、叡智を結集し心を一つにしてこの難題に立ち向かい、素晴らしい解決策を見出しながらここまで進んでいます。非常時こそ、人はその真価が問われる時であり、またそれを積極的に発揮しなければいけない時です。一人ひとりが冷静に良識的な行動をもって、先ずは自分を守り、他を思いやる心を忘れず互いに助け合うことが大切です。終わりの見えない難題は続いています。
春休み中も、生徒たち一人ひとりが自らの健康と安全を守り、4月4日に新たな目標を携え、令和2年度の学校生活をスタートできることを願っています。
生徒たちの日常が一日でも早く戻ることを願って…
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