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4月9日 始業式
- 2019.04.9
4月9日 始業式
やや強く吹く風が、美しい桜吹雪を演出する日になりました。花びらが太陽の光を浴びてダイヤモンドダストのようにキラキラ輝き美しく舞い落ちています。
花の散り際まで見事な桜は、地上で幹や枝を伸ばしながら地面の下ではしっかりと根を張っています。そしてその根から地中の水分や養分を十分に吸収し、枝の先、葉の先、花弁の端までそれらを送り届けているのです。毎年変わらない美しい花を咲かせるフレッシュな姿はそうして維持されているのです。
生徒たちの学校生活も同じです。勉強をはじめ、多くのことに主体的に取り組むことは、翠陵での生活に根を少しずつ伸ばすことです。そしてそれがより深くより遠くまで伸びていれば、先生方が用意する水分や養分を一滴残らず吸収することができ、自分を十分に成長させることになるのです。
新入生をはじめ、やる気に満ちた集会場でそんな話から始めました。
そして、この1年間大切にして欲しい2つのことを話しました。
まずは「挨拶」です。挨拶とは「心を開いて相手に迫る」という意味があり、自分から相手に一歩近づき関係を築いていく為の大切な行為です。朝は「おはよう」で一日がスタートし、言いそびれると気まずいままになります。自分が過ごす環境を整え居心地良いものにするために、いつも自分から心を開き、元気に気持ちよく挨拶できる人でいてください。
2つめは、学校での「学び」です。学校は学ぶところです。
教科の学習という「学び」、つまり勉強することから得られる知識や技能は「考えるちから」を深めます。考えが深まることは、物事を多角的に捉えられることであり、視野を広げ目の前の世界を広げます。
また行事や部活などの経験や挑戦という「学び」から得られる自己肯定感。「挑戦するこころ」から得た小さな自信はやがて大きなものとなり、次の新たな挑戦への勇気を生み、目の前の世界を次々広げていくのです。
何のために学校で「学ぶ」のか。それは、自分の世界、自分の可能性を広げるためなのです。
今日のフレッシュな気持ちが枯れないよう、しっかり伸ばした根から十分な水や養分を吸収して、一人ひとりが充実した1年にして欲しいと思います。
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