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権利と義務
- 2023.12.5
現在本校では、「プラスチックごみの分別」と「ゴミ処理のマナー」について改めて徹底を図っています。各クラスや全校集会で、美化委員や生徒会長からの呼びかけがあり、全校生徒で意識を高めています。私も全校集会で、権利と義務について話をしました。
ゴミ置き場の表示です
プラスチックを分別してリサイクルすることは、化石燃料の枯渇、海洋プラスチック問題を解決してくために私たちに与えられた喫緊の課題です。そしてそれは私たちの大切な地球を守り永遠に豊かに暮らすために不可欠なことです。
また、校内でゴミを決められた通りに捨てることは、自分を含めた全校生徒が快適な学校生活を過ごすために不可欠な行動です。
私たちは全員、毎日の生活を気持ちよく過ごすという「権利」を持っています。そしてその自分の権利、自分以外の人の権利を守るためには、果たすべき「義務」が全員に与えられていること忘れてはなりません。
権利と義務は表裏一体。権利を守るには義務を果たさねばならないのです。
たった一人だけの世界であればそれは不要ですが、二人以上いたら必ず成立することで、皆さんの家庭でも同じはずです。家族全員それぞれが持つ権利を守るために家族一人一人が果たさねばならない義務がありますね。
そして、権利と義務を充分に行使できる集団は、そのステータスの高さを物語るとも思います。30年ほど前に私はドイツで暮らしていましたが、ごみの分別やリサイクルは当時既に完璧でした。それ以外で日本のほうが優れていると思うことは沢山ありましたが、環境問題に取り組む意識と姿勢は素晴らしく尊敬し続けています。
赤ちゃんは権利だけを主張します。お腹が空いて、おしめが濡れて、機嫌が悪くて泣くだけですが、次第に義務を果たすことを学び成長していくのです。
集団における自分の権利、自分以外の周りの人の権利について理解し意識してください。そしてそれを守るために果たすべき自らの義務を自覚し、中学生、高校生として相応な責任ある行動をしてください。
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