-
終業式 ~前期を終えて~
- 2022.09.30
今日で前期が終了します。終業式では全校生徒に向けて次のような話をしました。
本日は2022年度前期の終業式です。単なる通過点にすることなく「区切りの日」として欲しいと思います。今までの生活を振り返り、これからどう過ごすべきなのか「立ち止まって考える時」です。皆さんの未来は、学校生活を含めて実は「未知」のものです。決められた一本の道が用意されているわけではないのです。普段の生活でも、知らない場所に向かう時は、所々で立ち止まり、この道で良いのか、この道を進めば自分の目指すところに行けるのか確認するはずです。今日の終業式という日はそれと同じです。
まずは学校生活です。前期の歩みを振り返り、後期から新たに始動するために立ち止まって考える時です。渡される通知表は、数字で表された前期の自分の姿です。数字はウソを言わない、自分の姿を客観的に捉えるデータです。成績については、良かった、悪かったと一喜一憂するだけで終わらせずに、数字を見て自分自身を客観的に、冷静に見つめてください。出欠席についても、自分の生活を振り返る貴重なデータと捉えましょう。そして担任からのコメントは、最も身近で君たちを理解しサポートする人からの貴重で重要なアドバイスです。日々かけていただいてきた生の言葉も含めてしっかり受け止めてください。
立ち止まった時に大切なのは、どうしたいのか(目標)、どこに辿り着きたいのか(目的地)、つまり自分の望みや考えをしっかり持つことです。目的地がなければ前進できず、どの道を選んだらよいかも決められないからです。そして次に、目的地に辿り着くために、何を(課題)どうすべきか(解決策)考え、進むべき道を決め、後期から必ず行動に移しましょう。また、目的地はいくつあっても構いません。目的地が求めたものと違うと感じたら次の目的地を捜しても良いのです。
感染防止対策についても、立ち止まって次の段階へ進むタイミングです。
第7波の収束とともに10月から各種の規制が緩和され、一人ひとりの主体的行動に委ねられるようになります。一つは、感染者全数把握が簡略化され、感染者全体の約8割が保健所による入院判断やフォローの対象から外されます。感染者自らがセンターに申請し治療は自力で行うことになります。また、水際対策も簡略化され外国人観光客をはじめ日本人の出入国が容易になり、ウイルスの流出入も増えることが予想されます。国や自治体からの指示に従うこと、頼ることで感染拡大を防止する体制から、今以上の主体的行動による体制への変換です。コロナ対策のために今まで歩んできた道でいったん立ち止まり、今までの行動を継続しながら、新たに進むべき道を見極め、あたり前の日常を目指すべき時です。
明日から4日間の前期末休業です。しっかり立ち止まりこの先の道を確認し、自信をもって歩むための有意義な時間にしてください。
終業式の日に見かけた校舎内外の風景です。
教室前の廊下では臨時の個人面談が始まりました。
新しいシステムに自分のアカウントを登録。成績は今後ここから閲覧する予定です。
11月に開催予定の翠陵祭について、真剣な議論がすすみます。
銀杏並木も間もなく色づき始めます。
実り多い後期の訪れを期待します。
-