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開校記念日に寄せて
- 2024.11.5
11月5日は翠陵の開校記念日です。
毎年、この日を記念して翠陵祭の初日に『開校記念講演』を行っています。
今年は11月9日にマルチシアタージャグラーのストレート松浦さんをお招きして講演をしていただきます。松浦さんは落語協会に所属しながら、いまや懐かしの「笑っていいとも」や「新春かくし芸」、「情熱大陸」などにも出演された芸人さんです。
芸の道で数々のご苦労をされながらThink & Challengeを体現してこられた経験談やジャグリングの妙技を披露していただきます。松浦さん、ありがとうございます!
ところで、なんで11月5日が開校記念日なの?
ですよね、それでは開校記念講演パンフレットに私が寄稿した文章をお読みください。
これを読むと、ははーん、そういうことかとお判りいただけるでしょう。
『開校記念に寄せて』
11月5日は翠陵の開校記念日です。温故知新、翠陵が歩き出した昔を振り返ります。
1984年(昭59)6月。
1980年に取得したここ緑区三保町の小高い山を切り崩して、東京ドーム1.6個分の広い校地の造成が始まりました。
1985年(昭60)11月5日!
神奈川県から学校設立が認可され、翠陵の開校が決定しました。
新設校は少子化を背景になかなか認可が下りない中、数多くの申請を重ねて晴れて認可されました。この日を「開校記念日」と定めています。
先人たちの歩みを忘れることなく、その苦労を今に活かしていこうと毎年開校記念講演を開いています。各界で『Think & Challenge!』を体現されている方々をお招きして、少しでも刺激をもらって未来に活かしていこうと講演をして頂いています。
1986年(昭61)4月6日。
126名の新入生を20名の教職員が迎えていよいよ開校。今でも続く学校文集『いちょう』の創刊号には、すでに53歳!!になっている一期生たちの文章が掲載されています。
「新しい学校、何もかもが新しい、そして自分達以外に誰もいない自由な生活。」
「私達一期生には、大きな期待がかかっていることを思うとしっかりやらなくては!という気持ちと、期待はずれの生徒になったらどうしようという不安が半々でした。」
「真っ白い校舎が陽射しに反射してキラキラ綺麗でした。この自然の中で生活していくことに胸が躍りました。」
歩き始めた新しい翠陵で、「自分たちでこの学校を創る!」という大きな希望や期待に溢れていました。彼らがいなければ今の翠陵はなかったかもしれません。
数千人に及ぶ卒業生をがっかりさせる訳にはいきません。
今を生きる私たち翠陵生は、先輩たちの想いが詰まったタスキをしっかりと受け取って、開校以来変わらぬ校訓「考えることのできる人」を胸に、これまた変わることのない三保の森に見守られながら、歩みを続けていこうではありませんか。
どうでしょう? 開校記念日の意味をご理解いただけたでしょうか?
あれから38年、多くの生徒たちと先生たちと親御さんたちの笑顔と汗と涙が織りなしてきた我らの翠陵、これからも進化しながら頑張ります!
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